2008年3月20日

人生のスピード



 人生のスピードが速くなってきた。

 大学時代を自分の足で走っていたとすれば、今は自転車で全力疾走しているような気分だ。そのスピード感に自分自身、驚いている。時間の感覚が変わり、世界の見え方が違ってくる。そんな道を自分が本当に歩むなんて。

 そんな日々でも、そのスピードを緩めることがある。ふっと昔に戻って、懐かしい時間の流れに身を任せることがある。

 昨日の夜、大学時代の前半のすべてだったサークル、政友会の同期飲みだった。

 在学中に結婚してパパになった奴もいれば、その美貌で1年目にして会社案内に載った奴もいる。不動産でバリバリ働いている奴もいれば、学者や裁判官の卵になった奴もいる。政治サークルの一員として日本の未来について熱く語っていたのが懐かしい。気づけば政治の道なんて誰も進んでいない。

 それでも。

 僕の同期たちは面白いままだった。心のどこかではこの世界をよくしたいという思いを抱いたままな気がした。大坂邸から届いた東京エイティーズを読み終えたばかりだったから、よけい感慨深かったのかもしれない。

 青春。ほんとに青春だった。
 
 政友会にいた頃、長く付き合っていた同期の子がいた。深く愛してた、と思う。昨日会ったらますます可愛く、素敵な女になっていた。その彼女が、驚いたことに、僕の仲間のひとりと付き合うことになった。彼女からそう話してくれた。翌朝には、相手となる男からもメールがきた。

 その前の日に出会ったばかりの二人だから、いつのまに!と思うような一瞬の出来事だったのだけれど、わざわざ俺に断りを入れてくれるなんて、ほんといい奴らだよお前ら。笑 前にも書いた通り、別れざるをえなかった相手が新しい幸せを見つけるのは、俺にはすごく嬉しいことなんだ。俺の信頼する仲間なんだから心配もない。ふたりが幸せな日々を送ることを心から祈ってるよ。

 またひとつ、過去が思い出のアルバムにしまわれた。過去が過去として現在からきっちり切り離されることで、僕の体は今を生きるべく軽くなる。僕はこれからもっとスピードをあげていくだろう。自転車からエンジンを積んだ車になり、空を飛ぶ飛行機になり、大気圏をも越えて、いつか光よりも速くなる。


 みんなへ。

 お互いギアをあげて走り続けていこう。20年後も笑って飲んでいたいから。


 そろそろ俺も、次の恋愛を見つけようかな?


 【フォト】 先日やった、「教師の卵」飲み@高田荘。楽しくて飲みすぎて、何話したか覚えてないや。そのままメガピ合宿行って暴言吐いてたなぁ。迷惑を被った人たちごめんなさい!

1 Comment:

世一英佑 さんのコメント...

馬場ちゃん君の文章はいつもいいから
俺は見るのが怖いんだな。
だけど今日、久々に見てみたら
急に会いたくなったよ。

晴れたらビール飲もう。
今、どうも孤独なんだ