2008年9月8日

志を握り続けて

 清野という学部の友人がいる。ちょっと変わった奴で、奇行を書き出すとキリがないが、「早稲田踊り」を作って広めたり、ケニアに半年くらい植林しに行ったりしてた。彼とは真夜中に裸足で一風堂を食べに行ったり、六本木のクラブでパフォーマンスをしたり、大隈講堂でフォークダンスを踊ったりした。

 その彼が学部を卒業して就職したのは「日本熊森協会」という団体。会員数2万人、日本 3位の環境保護団体というと聞こえはいいが、2人の専従スタッフ(彼はそのうちの1人)とわずかのアルバイトを除けば、会長をはじめとするほぼ全ての人のボランティアで成り立っている団体だ。京都の院へ進むと思っていた彼が、そこに就職すると決めた時、「おいおい、大丈夫かよ」と僕を含めて誰もが心配したと思う。

 でも、昨日会った彼は、自分の道を快走しているように見えた。都内の大学で開かれたシンポジウムで、500人くらいの聴衆を前に語り(僕は間に合わず聞けなかったが)、十数人の森のプロ達に質問されても堂々と受け答えしていた(質問した人の一人は納得して、金を払って入会していた)。会場を忙しく走り回る姿は、いかに彼がこの団体の中で必要とされ、活躍しているのかを雄弁に物語っていた。ちょっと聞いた話だと、最近どこかから推薦をもらって、タイへ1ヶ月研修に行くことが決まったらしい。

 清野が話した最後に、会場で一緒になった友人(てっちゃん)が手を挙げて聞いていた。「若者が、戦争のこととか、環境のこととか、自分以外のことに関心を持たなくなっている。そのことについてどう思いますか?」 頷きながら聞いていた清野は、「熊森の会員で若い人は1%くらい。増やさなきゃならないと思う。僕は、その若者を増やす役目を果たしたい」というようなことを答えていた。具体的にも各大学を回ったりすることを考えているらしい。。。

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 自分のことをやるのに精一杯で、寄り添える他者の数には限界がある。最近それをつくづく感じる。家族とか、大切な人や、心から泣き笑いできる仲間、それで手一杯だ。下手すりゃそれすらも満足にできていなくて、他者や世界のことなんて考えるのはおこがましいのかもしれないとも思う。

 でも、だからこそ。

 だからこそ、自分の生き方の軸を、他者や世界という自分以外の方向に向けることを忘れないでいたいのだ。清野が熊や森といった自然と、そこに生きる人々を守ろうとするように、僕も、胸の奥にある志を、しっかり握って離さずに、生きていきたいのだ。決して楽ではないけれど、タフネスさえあれば生き延びていける道だと思う。その道の先でしか見えない景色を見るために、僕は僕なりに進んでいく。そういう生き方も素敵だなと感じてもらえるよう、行動と結果でもって証明し続けていく。

 【フォト】 会場の武蔵大学と、清野&母。/熊森協会の無料会員は、ウェブからメール一本でなれます。その受付は、だいたい清野がしているみたい。メールを送ると、彼がまたひとつエネルギーをもらって、タフになれると思う。よかったら応援してあげてください。/江古田には初めていったのだけれど、素敵な、西武線のお手本みたいな街だった。そういうところをぷらぷら歩いて、適当な店に入って、適当なビールを飲んで帰る。最高だ。でも、そんな生活はしばらく送れそうにないなぁ…。苦笑

 【最近見つけたちょっといいもの】 北京を駆け抜けたアスリート達

1 Comment:

kiyono さんのコメント...

ばばちゃん。
このブログから入会してくれた人がいるよ!
すっごいうれしい
事務所で泣きそうだ

12月13日、14日に早稲田でお話をする時間をつくっていただけそうです。

またわせだいくよー!

あと、よかったら秩父の祭にこいやー! 宴だー!