2008年10月29日

いつの間にか

 昨日のエントリーで100個を超えていた。今年の目標の100エントリーに到達したら「感慨深い」なんてことを書きたいなと考えていたのだけれど、気づけばそんな感傷に浸る間もなく。

 昨日まで更新できていなかったのは「毎日更新しよう」と決めたにも関わらず、それをこなすことができていなかったからだ。20日という長い間、このことが僕の肩にずっと重くのしかかっていた。誰かに期待されているわけじゃない。でも、自分でやろうと決めたことをこなせていないことほど自己嫌悪に陥らせることはない。

 しばらく前からライフネット生命の岩瀬大輔という男をロールモデルの一人に置いた。彼は平日は毎日ブログを更新していた。マネックス証券CEOの松本大が何年もの間、味のある文章を(平日は)毎日書いて公開していることを知り、彼もまた毎日更新することを決めたらしい。なら僕は休日も含めて毎日更新しようと思ったのだ。

 僕にとって、それが分を超えた壁であることは明らかだった。元々「継続する」ことが苦手な性格の加えて、自分の存在を乗せない文章は書きたくなかった。日記的な報告で文字を埋めるのは簡単だったが、薄めたビールみたいな文章を載せたくはなかった(それが無いとは言い切れないが)。

 時間に追われ続ける日々の中で、土日も含めて毎日書き続ける。それが早々に破綻するのは目に見えていたから、僕はそれを宣言することもなく書いてきた。「最近よく書いてるね」とか「長くて読むのが大変だよ」とか言われながらも、自分との勝負だと思って、書き続けていた。

 予想通り、僕はその勝負に負けた。秋という季節の力によってと書いたけれど、それは無意味な言い訳に過ぎない。大切なのは、やるべきことをやれるのか、否かなのだ。やることは当たり前で、やらないことは敗北なのだ。毎日というハードルは高かった。でも、それは僕にとって今までの生きることの原理に根ざしたハードルだったのだ。

 今年になってから僕は「仕事と生活の一致」ということを語るようになった。24時間の中で、生活の時間と仕事の時間を分けない、という考え方だ。僕にとっては、生活は仕事であり、仕事は生活であり、どちらも喜怒哀楽の源泉であるからには、変わりないものだと思おうとしてきた。

 このことには長らく愛用してきた(今は文庫本カバーになっている)「ほぼ日手帳」の思想も入っていた。ただ、この考え方について、最近すこし思うことがあった。今日はちょっと長くなったから、それについてはまた明日にでも書こう。

 それじゃ、また明日。今日も(すこし遅れたけれど)更新できてよかった。おやすみなさい。


 【フォト】 色々あって、しばらく断酒していて、今日は100時間ぶりの酒(ビール)。美味すぎて鳥肌が立って、涙が出そうになった。。。

1 Comment:

匿名 さんのコメント...

程よい「公私混同」と「ほぼ日手帳」。ぼくもどっちも大好きです。良いですよね、公私混同の感覚は。大事だと思います。