2009年1月4日

100年に1度の危機は、100年に1度の大チャンス

 年明けの新聞をめくると、「100年に1度の危機」みたいな話でもちきりだった。わずかな希望はオバマの話くらいで。実際、どの新聞記事やblogを読んでも、身近にいるベテランのビジネスマンに聞いても、あるいはタクシーの運ちゃんに聞いても、「バブルの時よりひどい」という答えが返ってくる。たしかに100年に1度の危機らしい。

 僕を含めて、僕より下の世代はバブルの記憶なんてほとんどないから、不況と言われても「ふーん」という程度だろう。だがここ最近、僕みたいな一般市民にまで不況の波がじわじわと押し寄せているのを感じている。あと数年の間はこのまま冬の時代が続くのだろう。そして、多少の変動はあるにせよ、日本は数十年単位で「温暖化」ならぬ「寒冷化」が進むに違いない。

 そういう空気が漠然とだが確実に浸透している。だから、この国は閉塞感に覆われはじめている。政権が民主党に移ったとしても事態が打開されるようには思えない。そりゃ気持ちも暗くなるよ。じめじめして、愚痴のひとつでもこぼしたくなってくる。そんな気持ちで書いたのが、昨日のblogだった。読み返すと、頑張ってはいるけれど、だいぶ凹んでたのが分かる。

 でも。

 もう回復した。すっかり忘れていたけれど、危機の時こそチャンスなんだ。思い出したよ。そんな時にこそ立ち上がらなくてどうする。冷え込みは厳しくなるにせよ、いつか春はやってくる、なんて勘違いして春を待っていてどうする。春に花開かせるためには、冬の間も火は消しちゃいけない。それに、僕にはこの冷え込んだ空気すらも暖かくするだけの可能性があるんだ。

 なら、やろう。

 春を待つのではなく、今すぐ、この冬に火を焚きつけてやろう。100年に1回しか来ない危機なら、それを潜り抜けられるのも100年に1度しかない。こんな大チャンスを逃してどうする。そう思って、久しぶりに「午前8時の積ん読」も更新した。

 昨日、今日と、人の暖かさのおかげで自分の熱を絶やさずにすんだ。おかげで、再び走り出せそうだ。そのことに感謝。今日は筆が進む、進む。今年もめっちゃ面白い1年にします。この調子でやっていくよ。「積ん読」とあわせて、あらためてよろしく。