2009年1月3日

しぶんぎ座流星群

 流星群で思い出すのは、たしか中学生だった頃のしし座流星群。真夜中、学校に忍び込んで校舎の屋根に登って夜空を見上げた。星々の間を切り裂いた流れ星が、180度に広がる天空を真っ白に染めたのを思い出す。

 星空を眺めながら、初恋の子と結ばれることを必死で願った。「3回なんて言えるわけない」と気づきながらも、その事実を誤魔化して言えた事にして家路についた。が、それから願い事が叶った様子はない。

 あの日からもう10年くらい。もはや僕は星に願い事をする必要はなくなった。

 長いあいだ探し求めていたものを、僕は手に入れた。それは、自らを賭して戦う舞台だ。MEGA PEACEにはじまり、今年やろうとしていることに至るすべて。舞台は整い、道筋も見え、共に戦う仲間もいてくれる。昔の僕には夢みたいに恵まれた環境だ。

 だが、決定的にひとつ足りてないものがある。それは僕の中の熱だ。僕は夜空を一瞬輝かせて消える流星ではなくて、世界を燦々と照らし続ける太陽でありたい。それだけの熱を、光を、自分の中に生まなくてはと思う。だが、それがまだ十分だとは思えない。

 そんなだから「最近元気ないね」と言われてしまうのかもしれない。が、そんな言葉のひとつが、僕の消えそうな火をすこし焚きつけてくれる。諦めず続けていけば、燻ってた火も、いつか大きく燃えあがる。そんな日が来ると信じて、今年一年も走りきりたい。