2009年4月4日

子どもが生まれました


 という連絡をこの1ヶ月で二人からもらった。一人は中学からの馴染みで、僕が躊躇なく親友と呼べる数少ないヤツ。もう一人は大学時代にいちばんお世話になった政友会の先輩。ずっと気になっていたので、無事生まれたと聞いてほっとした。

 一方は大学院を卒業したてで入社4日目、もう一方は激務のテレビ局という大変な仕事環境だが、それでも間違いなく二人とも最高の父親になるだろう。娘さんということもあって、彼らが溺愛するのが目に浮かぶようだ。

 政友会の先輩は、「子どもは凄いぞ」と酔いながらも電話ごしに感動が伝わってくるほど語り続けていた。彼の興奮は一人の男が「父親」になったことの大きさを物語っていた。

 話しているうちに、道塾に入塾してくる子たちもこうした親の想いの元に生まれ育ったのだなと、自分たちのしていることの重さにあらためて気がついた。親は僕らに子どもの人生をいくらかでも「託す」気持ちでいるのだろう。それに応えなきゃならないと思う。

 子どもが生まれて親になるということについて、僕は本を読んだり人から聞いたりしての想像しかできない。ただ、どうやら人生観を根底から変えられるような出来事らしいということは分かってきた。

 昔は「俺が子どもなんだから持てるわけがない」とか「せいぜい30を過ぎてから」と思っていたのだが、不思議なもので、彼らの喜びが伝わってきたせいか、僕の中にも最近はその「変化」を楽しみたいという気持ちが芽生えているのを感じる。



 とはいえ、今すぐほしいとか、そういうわけではない。タイトルはちょっと驚かせようと思ってつけてみた。ま、3日遅れのエイプリルフールということで。