2010年1月13日

ヒーローの循環を創る


ブログを再開したのと同時に、登録してあるblogの巡回も再開した。その中のひとつ、『大人げない大人になれ!』の著者、元マイクロソフト社長の成毛眞さんのブログでFUNKY MONKEY BABYSの新曲『ヒーロー』が紹介されていて、聞いてみたら泣けてきた。

『ヒーロー』と言うと個人的にはMr.Childrenが思い出されるけれど、この曲は「お父さん」としてのヒーローを描いたもの。だいぶ前に亡くなった僕の父親は幼い頃の僕の目に「ヒーロー」として映ることはなかったけれど、自分が仕事をする立場になると「なかなか頑張ってたよなぁ」と思う。

父親の頑張ってる姿を見る機会がなければ「ヒーロー」と思えるはずはない。残念ながら、僕が目にするのは仕事から帰ってくるとすぐ風呂に入り、ビールを飲みながら巨人戦を観て、それが終わると僕より先に寝る父親だった。当時の僕は、父親が僕よりずっと早く起きて仕事場で汗まみれになっていることを知る由もなかった。

身近なヒーローがいないこと。それが現代の問題点のひとつでもあると思う。成長過程では小説やマンガやアニメや映画を通じて数多くのヒーローに出逢うけれど、それではなかなかリアルなヒーローにならない。だからこそ道塾のスタッフ一人ひとりが塾生にとってのヒーローであってほしい。道塾に来れば自分に語りかけてくれる身近なヒーローに出逢える。そんな風になればいいと思う。

僕は読書が好きだったこともあり、本を通じて僕にとってのヒーローをその時々において見つけてきた。でも誰も彼もがそういう出会いを自ら作り出せるわけではないだろう。ヒーローに憧れれば、それに近づくために自然と努力する。憧れに近づくことは楽しく、だからこそ激しく頑張れる。そうやって成長した人が数年のうちに次代のヒーローとなる。道塾を通じてそんな循環を創りしていきたい。