2009年2月11日

受験前日

 早稲田志望で地方から来る受験生はそろそろ東京入り。明日から文化構想、国際教養、スポーツ科学、法、理工、文、人間科学、教育、政治経済、商、社会科学、、、と入試日程が続く。塾生や「道」の読者からもちょいちょい連絡が届いていて、それぞれ思うところはあるが、僕が願うのは全員が全力を尽くすこと。

 先日、仕事が終わった後に道塾のスタッフ内で「受験生だった頃、泊まったホテルで何をしていたか」という話をしたら、エロ本を買ったり、ペイチャンネルを見たり、という話で盛り上がった。受験生なのに何やってんだと突っ込みたくなる話ばかりだが(もちろんそんなことをしないスタッフもいたが)、あまりシリアスになってもいいことはないわけで、実際のところそれくらいがちょうどいいのかもしれない。

 なにはともあれ、リズムを崩さないこと。不慣れな東京に出て、受験の連戦が続くと、どうしても生活が不規則になりがち。特に寝る前のパソコンと携帯。寂しくなって携帯をいじると、時間はどんどん過ぎていき、よけいに寝付けなくなり、焦って、さらに眠れなくなる。このダメなパターンにはまらないよう、寝る前の携帯はほどほどに。

 リズムが整うのを前提としても、全力を尽くすのは意外と難しい。僕は本番では120%を発揮できるタイプなので困ったことはないが、実際にはそうじゃない受験生の方が多い。ただ、「そうじゃない子の方が多い」ということさえ分かればすこし安心できるし、「120%を発揮できる」と毎朝・毎晩唱え続ければ、100%くらいまでは到達できるのではないかなと思う。すくなくとも、「勝負に強い」と言い切る僕でも、勝負の前はいつもそうしてる。

 家を出る時、これまでこなした参考書や問題集のうち、どれを持って行こうか悩んだ受験生は多いはず。それは、それだけの分量を積み上げてきたという証。人事は尽くしたのだから、後は天命を待とう。


 不安になってる受験生へ。

 本番での失敗は人生につきもの。大事なところでばかり完璧に行くほど、人生は甘くない。それで不安になることは、俺にだってある。そんなとき、最初からマイナスをプランに織り込んでおけば、その場で慌てることはない。誰もが失敗することはあるのだから、その迷いは断ち切ろう。

 そのために必要なのは、笑顔。試験前に、試験中に、そして終わった後にも、笑顔でいられたら緊張もほぐれる。そして、その笑顔がいい結果を呼び込んでくれる。全力を尽くす秘訣は、合格結果を聞いて笑顔になるのではなく、その前からずっと笑顔でいること。バカみたいでも、鏡に向かって笑顔をチェックしてみよう。

 合格する時と同じくらい笑えていれば、大丈夫。あとは最後の1秒まで諦めないでやってくるだけ。しっかり頑張れよ。