2009年2月22日

早稲田大学受験、全日程終了


 入試の前後で多くの塾生が会いに来た。その中の一人、道塾一期生で過去に僕が受け持っていた塾生が、受験前日に「近くの蔵元で買ってきました」といって日本酒を持ってきてくれた。「メルシーに行きたい」というので、1年半前のオープンキャンパスの時と同じように、早大合格を祈りながら野菜ソバを食べた。


 中学不登校の後、定時制高校に通いながら大検を取得。が、メンタル面の不調から現役、1浪と試験すら受けられないまま受験を終える。2浪目となった今年、ついに関西のトップ私大に合格。二十歳の誕生日を目前に、早稲田は最後の社学だけを受け、それをもって受験生活が終わる。駅の改札で別れる時、噛みしめるように「この二年半は無駄じゃなかったと思います」と言っていた。


 そう、どんな結果であれ受験生活が無駄だということはない。あらゆる挑戦は、結果を引き受けて、それをどのように意味づけ、未来に活かしていくかにかかってる。ひとつの挑戦の終わりは、また新たな挑戦のはじまりに過ぎない。挑戦の結果、仮に栄光を掴んだとしても、それにすがって生きるようじゃ、そんな栄光は掴まない方がマシだ。

 生きる中で、上手くいくこともあれば、いかないこともある。受験の勝ち負けは明確だけれど、人生の勝ち負けは学歴や年収なんかじゃ計れない。たぶん、勝ちも負けもないのだと思う。苦しみの多い人生で、ほんのわずかでも楽しみが勝って幕を引ければ引き分け以上だし、それで満足できるのだと思う。そのために必要なのは、迷いながらも日々前進し続けること。

 多くの受験生にとって、それまでの人生でもっとも努力し、またその分だけ真剣に悩むことになる大学受験。そうした彼らの日々をいくらかでも支えられることに感謝すると同時に、僕を見つめる彼らのまっすぐな目を見て、やっぱり俺はもっと速く走り続けなきゃダメだな、と思う。

 受験、おつかれさま。

 今日の社会科学部の試験をもって早稲田の一般入試はすべて終了。まだ若干名が入試を続けるものの、受験生の人数はかなり減るため、これより本格的に第三期の準備へ向けて動き出す。会社化へも日を指折り数えるばかり。道塾もいよいよ本格始動していくよ。