2009年2月24日

平山ビル引っ越し中


 長かったシェア生活も終わりに近づこうとしている。今日は、芸人の聖二の引っ越しがあった。明日は韓国人のイノが家を出ていく。4人いる25歳組の残り、僕と竜二も適当に出ていって、ここに住み続けるのは前にも書いた通りたっくんとコテツくん。

 新メンバーは既に森ちゃんと揚げ男の二人が決まっていて、あと一人をどうしようかな、というところのようだ。場合によっちゃ女の子が住む可能性もあるみたいだけど、この家の構造で女の子ひとりがシェアするのはちょっと厳しくないか・・・笑。


 この家は、3階に二部屋、4階に二部屋という構造で、それぞれ奥の部屋に行くには手前の部屋を通過しなければならない。3階と4階は階段で結ばれていて、それをさらに昇ると布団や洗濯物を干せる広い屋上に出る。そこからは目白台の森が見渡せて、置いてあるガーデンチェアに腰掛ければ、春から秋にかけて最高に気持ちいいビールスポットになる。

 ご近所さんに迷惑がかかるのもあり、屋上で毎日バーベキューをやるという当初の目論見は叶わなかったが、その分だけ家の中ではよく宴会をやった。イベントの仲間と飲んでいるのに、いきなり住人が割り込んで来るのもしょっちゅうで、そんな中から思わぬ出会いが生まれたこともあった。ひどい家だったけど、そういう意味じゃシェアの中でもわりと境界線の薄い家だったと思う。


 メガピース(vol.1)を離れてから、当時ほど所属の壁や境界線といったことを考えることは減った。ただ僕の奥ふかくでは変わらずそのことに対する想いがある。表面的な所属や世代や国籍というものを超えた、根源的な存在と存在との出会い。そこで起こる歓喜。

 そこへ向けて新たな行動を起こすのはもうすこし先になりそうだが、メガピ以来、日々の生活の中で感じたり考えたりしたことは、心の底の方で確実に積み重なっていて、僕の志向性の本質的な部分を形づくっているように思う。

 メガピをはじめる数ヶ月前。色々あって鬱々としていた自分に別れを告げ、僕の激動の日々のはじまりとなったのが平山ビルに住みはじめたことだった。それがついに終わるのかと思うと、すこし寂しい気がする。でも、振り返ればわずか2年。あそこからよくここまで走ってきた。

 おそらく、僕はここで区切りをつける必要があるのだろう。この2年に劣らない、また新たなステージへと踏み入れるために。