2008年11月30日

OB会(政友会)

 政友会のOB会があった。昔お世話になった先輩方といると自分が新入生に戻ったような錯覚に陥る。常人離れした4年、3年がいて、オールスターの2年がいて、魅力的な1年の同期たちがいる・・・、そんな懐かしい感覚。

 あの頃、僕は自分を誰よりも未熟者だと思っていたし、実際そうだった。飲み会の途中で消えて牛丼屋で眠ってたり、合宿の浴場で茹で蛸みたいになって死にかけたり、、、笑 時が経ちすこしは成長したつもりだったが、先輩方の前にいると昔と変わらない未熟者の馬場祐平に戻ってしまう。

 なんてことを思いながら歓談していたら、ある先輩が「新聞記事を読んだ時、悔しいと思ったよ」と僕に言った。就職氷河期にテレビ局へ就職し、ゴールデン番組の担当を経て入社数年で首相付きの記者となり、インパクトと質問の鋭さとで時の総理大臣にも名前を覚えられていたという俊才。僕が入学した時に四年だったその先輩は「この人には一生敵わないかもしれない」とはじめて感じさせられた人だった。

 政治や社会の見方はもちろん、「ご飯をご馳走してもらったら必ずお礼を言うこと」といった小さなマナーから、「大学1年の頃から就職のことを考えておくこと」というような大きな視点での大学生活の過ごし方まで、その人にはたくさんのことを教えてもらった。僕がいま後輩たちに伝えていることのいくつかは、その先輩から学んだことだ。そんな人が僕に「悔しいと思ったよ」と率直に言ったことが強く印象に残った。

 憧れの先輩に「悔しい」と思ってもらえたことは嬉しくもある。でも、リアルな僕はあのサイズで新聞記事になるほどの人間じゃない。それは僕が一番よく知ってるし、おそらく先輩もそう思ったはずだ。本物の大きさなら、相変わらず先輩の方がずっと上を行っている。それも含めての「悔しい」という言葉だったのだと思う。

 僕は恵まれている。人にも、運にもだ。だからこそ、虚像の自分にリアルの自分が追いつけるよう、日々を精一杯過ごしていかなければなと思う。尊敬する先輩たちに「頑張ってるな」と認めてもらえるよう走り続けていきたいと思う。


 【フォト】 めちゃめちゃお世話になった先輩たち、(色んな意味で)BIG3です。