2008年12月9日

離れがたい携帯メール

 携帯に迷惑メールが押し寄せてる。特に何をしたわけでもないので、年に数千通の迷惑メールを受信してるジョンに聞いたら「迷惑メールもクリスマス商戦なんだろ」という答えが返ってきた。なるほど。

 僕の携帯メールでのやりとりは、フォーマルに近いメールの多いパソコンに比べて、よりプライベートが占める比重が高い。嬉しかったメッセージや、ほろ苦い想い出みたいな文章は、たいてい携帯で読んできた。手元や枕元に置き、手の中で読んだりするから、よりそんな感じが強まるのだろうか。

 その携帯メールを、なくそうかなと思ってる。理由のひとつは生活環境がGmailとGoogle Calenderと連動するようになり、携帯メールの必要性が薄れたため。もうひとつはやっぱり迷惑メールの存在だ。なにかに集中している時に携帯の着信に邪魔されると思考が散ってしまう。それはとても大きなロスだ。かといって携帯を切っておくと、僕に連絡が取れると思っていた人に迷惑をかけることになる。

 ならいっそのこと緊急連絡は電話のみにして、メールはパソコンでのみやりとりするという姿勢にしようかな、と。1日10回くらいはメールチェックするし、なによりGmailだとフィルターが完璧なのだ。僕は10近いアドレスをGmailで管理していて、そのうちいくつかはウェブ上に公開してもいるのだけれど、受信ボックスに迷惑メールが届くことはほとんどない。

 と、効率を求めるとGmailに完全移行しない理由はないのだが、携帯メール特有の「感情の交換」みたいなやりとりを失うことに踏み切れないでいる。そうして踏み出し続けると、ひとつ、またひとつと、何か大切なものを切り落とさねばならない気がして……。


 【フォト】 1号館裏、KY商店前の大銀杏。なんだか黄色がとんでもなく綺麗に思えたので…。